コロナショックで医療費削減

 本日の患者さんMさん　49歳　82ｋｇ　腹囲82ｃｍ　BMI24　糖尿病でインスリン以外の経口薬6種類をフルで飲まれています。

現役でお仕事されていて共働きですが育ち盛りのお子さんが2人いらっしゃいます。コロナの緊急事態宣言が発令されても会社を休むことはできず、中小企業ではテレワークはなかなか難しいのが現状だそうです。糖尿病を持病として感染リスクと重症化に怯えながら通常より仕事は忙しく休んでるどころではないと。にもかかわらず会社の経営状況は厳しいので給料が減るらしいのです。子どもたちは毎日家にいて食費もかかるし。。。家計を圧迫し始めているとか。例の10万円が給付されるまで何とか持たさなければならないと。。

そんな中、今の自分にできる事は…「せめてお薬を減らして経費削減したい」と訴えられました。

コロナは感染拡大で医療崩壊や経済の打撃だけでなく、個人の医療費までも削減しなければやってけない現状があります。医療現場としてなかなか難しい相談です。薬を減らして病態が悪化するとさらなる感染重症化リスクは上がるし、何よりご本人の病態が悪化してさらなる医療が必要となる。でも背に腹は代えられない世帯主の責任とか。。。

今回は医師と相談し、ご本人も食事・運動療法を必ず守ってもらうという約束のもと、空腹時血糖128、A1c6.7と少し高めではありますがメトホルミンというお薬を５錠/日→３錠/日に減らして様子を見ることにしました。そんなに大きく医療費が削減できたわけではないですが今の彼の状態ではこれが精一杯です。

コロナ騒動でつくづく実感することは日頃の健康管理です。

薬に頼れない今、健康な体を持つことが何より重要です。

バランスの良い食事、運動、睡眠、規則正しい生活習慣の維持。いうまでもありません。