脂肪細胞が出す「やせホルモン」

痩せホルモン・レプチンを知っていますか？

レプチンとは脂肪細胞から分泌されるホルモンで脳の視床下部に刺激を与え満腹中枢に働き、食欲にブレーキをかける働きをします。なので脂肪細胞が多い人ほどたくさん出ているホルモンです。

 

太っている人（脂肪細胞が多い人）は脳の視床下部でレプチンの反応が悪くなっているのか？所説ありますが、視床下部において過栄養や高脂肪の暴露やストレスから慢性炎症がおきているらしいのです。たくさんレプチンが出すぎて慢性化し、わからなくなってるという感じ。。

 

レプチンが正常に効いていれば人は太らないんですね。人が満腹感を感じるのは脳です。そこでの効きが悪ければブレーキがかからず食べ続けてしまい脂肪細胞が増えていく。脂肪細胞が過剰にあると脳の視床下部でレプチンを受け取る受容体の反応が悪くなっていると言われています。いわゆるレプチン抵抗性。しかもレプチンの高分泌とその抵抗性による副作用で交感神経が刺激され血圧が上がります。

 

脂肪細胞。。怖いですね。良い事もするけど多すぎると悪さしまくり。。肥満は糖尿病や脂肪肝、高血圧、不眠など多くの病気を併発してしまいます。

 

以前、クリニックである患者さんにレプチン測ってみました。

Oさん　６７歳　男性　BMI２８　標準体重より+８kg　

レプチン：22.6 ng/ml。。(基準値：男性0.9-13.0）レプチン抵抗性あり。いっぱい出てるのに太っていました。

 

 太らないように食べ過ぎない、脂肪細胞を増やさないためにはーーー

①レプチンを感じる：満腹だよ～っていう体からの合図に敏感になる事！食事中の食欲や味の変化に敏感になること。　

②精神的な刺激で食べすぎない事：お腹すいた時に食べる事！別腹✖←控えよう

③十分な睡眠：睡眠不足はレプチンの分泌を低下させる！理想は6時間以上の睡眠。

④有酸素運動：脳内ホルモン・セロトニン分泌促進（精神安定ホルモン）8000歩/日以上の歩行など。

⑤体脂肪率：男性20％以下　女性30％以下の維持が理想。