体にいい油！

最近CMでも見るMCTオイルを知っていますか？この油は体脂肪として体内に蓄積しにくくダイエットや健康にいいと言われています。手術後や未熟児の栄養補給に医療現場でも利用されています。

油を構成する脂肪には短鎖、中鎖、長鎖脂肪酸があり、その中で中鎖脂肪酸（MCT）が認知症や体力増進に役立つかもしれないのです。

中鎖脂肪酸とはMedium Chained Fatty Acid（MCT)といって小腸吸収細胞にすぐに吸収され、分子が小さいことから中性脂肪に再合成されず、肝臓へ運ばれ速やかにエネルギー源となって代謝されます。中鎖脂肪酸（MCT)はエネルギーとして燃焼される効率が高く、中鎖脂肪酸の入った食用油は体脂肪をつきにくくする特定保健用食品の成分でアメリカではアルツハイマー病の治療にも有益とされているそうです。ただし多く摂取すると下痢になりやすいという症状があるので注意が必要です。

以前、やせ気味で初期認知症の症状がある74歳の女性患者さんにMCTパウダー1袋10ｇとプリンを1個毎日服用していただき経過観察させていただきました。

体重は変わりなく体脂肪に変化もありませんでしたが、長谷川式認知症スクリーニングでは20点が28点と高くなり、お元気そうにされていたんです。それからMCT摂取をやめて1か月くらいした頃はなんとなく気力が落ちてるような感じ。ご家族からは認知症が進んでるような気がすると言っていました。

食べ物で健康状態を観察することはとても難しいんです。でもオフの効果（止めた時に現れる症状）を見ればやっぱり効いていたのかな？と思います。MCT製品はとにかく値段が高いので即購入という訳にもいかないようです。詳しくは日清オイリオのHPを参照してください。https://shop.nisshin.oilliogroup.com/category/mct

私は健康食品やサプリメントはあまりお勧めしていませんが、このMCTオイルの代謝経路は納得でき、極めて生理的に感じます。