血糖値を測ろう！

CGM（持続血糖測定）とは？

「Continuous Glucose Monitoring」の頭文字をとって、「ＣＧＭ（持続血糖測定）」と呼ばれています。ＣＧＭは、血糖値センサーを体に装着し、1５分ごとに血糖値を読み取り、体外の受信機に送信して表示する装置です。

この装置を継続的につけると、２４時間の血糖値を測定することができ、睡眠中であってもその動きを把握することができます。

ＣＧＭは血管に針を刺すのではなく、腕や腹部の皮下に装着し、細胞間の体液に含まれる糖分の濃度を測定します。そのため時間差があり実際の値が示されるのは約１０分後になり、実際に血液から測った血糖値とも少し誤差が生じます。

最近では針を刺さなくても腕に装着するだけで血糖値を測れるスマートウォッチみたいな装置もあるようです。これに関しては正確性やその互換性に少し疑問がありますが、この分野はどんどん進歩しているようです。

写真のものは「リブレ」という一般的に流通しているものです。血糖値のターゲットを正常値に設定し、それより高くなると黄色で低くなると赤で表示されます。同時に食事と生活記録をつけ、食事内容や生活習慣を振り返ります。普段の生活の中で何をどんな時に食べたら血糖値が上がっているか、またどんな時に血糖値が下がっているのかが一目瞭然にわかるので対策を講じやすい。

糖尿病の患者さんが薬や食事の影響がどこで起こっているか確認できます。特にSGLT２阻害薬は体重が減ると言われていて、どこかで低血糖を起こしている可能性があることからSGLT２阻害薬服用患者さんには一度装着して確認することをおすすめしています。

知らず知らずのうちに起こっている体の中のこと。高血糖と低血糖を起こす食事と生活習慣や体の反応など。客観的に見ることで自分の習慣と体を理解したら今後の健康管理につながるのではないでしょうか。食事・運動療法が身に付けば自分でコントロールできるようになり薬も減っていくはずです！