ぽっちゃりがかわいい？

小学校で校医もされている知り合いの小児科の先生が言うには肥満が原因でいじめにあったり悲しい思いをする子供もしばしば。子供の肥満はやはり大人の責任だと。

 

子供の肥満の原因には最近増えている低体重出生児があるそうです。その理由はー

・出産期の女性のダイエットによるやせ

・初産年齢の上昇

・妊婦の喫煙

・妊娠中の体重増加に対する指導内容の単一化など。

 胎芽期、胎児期、乳幼児期に生活習慣病の素因が形成され、大人になってから糖尿病、高血圧、心血管疾患を発症する頻度が高いと報告があるそうです。

 

妊娠中にお母さんのダイエットなどで栄養不足に陥った胎児（細胞）は生命の危機を感じ、過剰に栄養を蓄えようと学習するそうです。過剰に摂取した栄養が肥満となって様々な疾患を発症していく。また、肥満小児の身体的所見は皮膚線条や黒色表皮症などが見られる。

 

そして出生後の生活習慣影響は、ゲーム機やパソコンによる室内遊びからの運動不足、ファーストフードやスナック菓子など高カロリー食やジュースや清涼飲料水の飲みすぎ、過度の好き嫌いの容認など。肥満になる子供は家庭環境や親の習慣が大きく影響します。食事はインスタントや外食、コンビニでの買い食いが多いとか、朝食をキチンと準備できていない、スナック菓子などの買い置きをしているなど。。

 

子供の肥満を防ぐための基本は：

・1日3食一緒に食べる（何をどのように食べているか知る）

・だいたいの食品のカロリーを把握

・牛乳1日200㏄以外の飲料はお茶か水でOK

・菓子パン（メロンパンなど）禁止

・体重測定を週1回はする

 

成人肥満の糖尿病患者さんの2割は小児肥満の延長です。大人になってから生活習慣を変えるのはとても難しく、積み重なった危険因子は生活習慣病へと進みます。ぜひ、子供のうちに改善しましょう。まだ間に合うから！